「収納付きベッドは魅力的だけど湿気が気になって・・・」
収納付きベッドには、引き出し付きや跳ね上げ式、チェストタイプなどいくつかの種類がありますが、どれにも共通する悩みが湿気ではないでしょうか。
特に、ベッドの収納スペースに湿気がこもることで、カビが生えてしまわないか、と言うのは大きな問題点ですよね。
そこで、このページでは収納付きベッドの湿気を解決する方法と、湿気対策が考慮されて作られた構造の収納付きベッドはないものかと、探してみたので紹介します。
目次
収納庫の湿度を上げない工夫
もともと、高温多湿の気候である日本において365日、常に収納スペースが乾燥している状況はほぼ不可能と言えるでしょう。
さらに、ベッド周りや下の収納は人が睡眠中に掻いた汗により湿度が高くなりがちで、特に収納庫は、一度湿気がこもると逃げにくい状態なっています。
なので、収納付きベッドを湿気から守るには、以下の工夫が必要になってきます。
部屋の湿度のコントロール
マットレス選び
アイテムを使って湿気取り
収納物の整理
収納付きベッドは壁から隙間を空けて設置
部屋の湿度のコントロール
収納付きベッドの湿気を解消するにはまず、その部屋の湿度を上げないようにすることが、大前提になります。
収納付きベッドにいくら湿気対策をしても、部屋自体に湿気がこもっている状態では、意味がありませんよね。
そこで、収納付きベッドを置いている部屋の湿度コントロールが重要になってきます。
まずは、湿度計を用意して湿度管理をします。収納付きベッドの湿気が気になるのでヘッドボードの棚などに置いておけば良いでしょう。
目安とする湿度は、人が快適と感じる50%以上~カビの発育が困難になる64%以下の間に、調節するのがベストと言えるでしょう。
毎朝、部屋の窓を開けて空気の入れ替えをしたり、エアコンの除湿機能を使ったり、換気扇を回したりを、こまめに行い湿気を逃がしましょう。
特に、ワンルームマンションでは収納付きベッドを置く部屋と、台所や洗面所などの水回りが、同じ空間になりがちなので注意が必要です。
また、冬場は乾燥しているからと油断してはいけません。
冬は暖房効率を上げるため密閉される傾向にあり、暖房器具や加湿器の使用で湿気が、こもりがちになる場合もあるので要注意です。
マットレス選び
収納付きベッドを購入する際に、マットレスとセットで買う場合も多いと思います。
マットレスは数種類から選ぶことも出来るのですが、その構造によっては湿気がたまりやすいものとたまりにくいものがあります。
マットレスは寝心地に直結するので、快適に寝ることができるものを選ぶのが重要ですが、湿気も考慮して選びましょう。
湿気がたまりにくいマットレス選びのポイントとしては、まず、コイル式のマットレスであること。
コイル式は、厚みがあり内部に空間があるため、綿やウレタン素材などと比べて通気性が高く寝心地も安定しています。
今現在、最も多く普及しているコイル式マットレスは、「ボンネルコイル」と「ポケットコイル」です。
ボンネルコイルは、スプリング状のコイルをそのまま全面に配置して連結したもので、適度の固く弾力性に優れ面で身体を支えてくれます。
ポケットコイルは、圧縮したスプリングを不織布で一つ一つ包みそれを独立させた状態で並べたもので、体形や姿勢の凸凹に合わせて、心地よく身体にフィットしてくれます。
湿気に強いのは、どちらかと言うとボンネルコイルのマットレスになります。
ボンネルコイルは、ポケットコイルの様に不織布に包まれておらず、スプリングを並べただけの構造なので内部に空間が多く通気性が高いためです。
参考記事:ボンネルコイルVSポケットコイル!2つのマットレスの違いとは?
アイテムを使って湿気取り
収納付きベッドに、湿気が篭らないようにアイテムを使用するのも非常に有効です。湿気取りを入れておくのは簡単で効果があるので、ぜひ使ってみましょう。
湿気取りで、すぐに思いつくアイテムと言えば、新聞紙や除湿剤シリカゲルを思い浮かべる人も多いでしょう。
もちろん、これらのアイテムでも効果はありますが、当サイトの管理人である私が収納ベッドの湿気取りでおすすめするのは「重曹アロマ」です。
重曹アロマは、重曹の湿気取りと消臭効果にアロマテラピーで用いられる、精油の殺菌や防虫、抗菌の効果を加えたものです。
重曹アロマの作り方
重曹アロマは簡単に自作することが出来るので、必要な道具や作り方を解説していきます。
用意するもの
重曹
ドラッグストアなどで購入する事ができます。
適当な大きさの容器
適当な大きさの容器を用意します。ジャムの空き瓶や紙コップなどでOK。
精油
精油は殺菌、抗菌の効果が高いものを用意します。ティートリー、ラベンダー、ユーカリなど、香りの好みも考慮して選ぶのが良いでしょう。
ガーゼと紐
容器の口をふさぐのに十分な大きさのガーゼと、容器の口を縛るのに長さが十分な紐。
作り方
容器に重曹を入れる
重曹を容器の半分くらいまで入れます。
精油を加える
重曹を入れた容器に精油を10~20滴ほど垂らして良くかき混ぜましょう。
ガーゼで蓋をする
容器を倒してしまったときに、中身がこぼれないように容器の口をガーゼでふたをして紐でしっかりと縛りましょう。
以上で完成です。
これを、ベッドの引き出しや収納庫に入れれば、重曹が湿気を吸ってくれ、なおかつ精油の殺菌、抗菌効果でカビの発生を防いでくれるでしょう。
湿気を吸って重曹が固まったら交換の時期です。
固まった重曹は、ペースト状にしてお掃除のときに洗剤替わりに使えば、ムダがありません。
収納物の整理
収納付きベッドを上手に使うのは、モノをぎゅう詰めにすることではありません。
どんなモノでも取り出しやすく、かつ戻しやすい状態に収納するのがベスト、それが湿気対策にもなるのです。
どの位置に何を収納するかはモノの使用頻度で決めましょう。
よく使うモノなら、すぐに取り出せて戻しやす位置に収納するのが一番、そうすることで自然と収納場所の開閉回数が増え、湿気を逃がすことができます。
またモノをぎゅう詰めにしないことで、収納庫内に空間が生まれ、空気が動きやすくなり湿気取りアイテムの効果も効率的になるでしょう。
収納付きベッドは壁から隙間を空けて設置
収納付きベッドのヘッドとサイド、レッグ部分を壁にピッタリくっつけて設置するのではなく、少し隙間を空けて置くのが湿気対策には有効です。
収納付きベッドを壁から離して置くことで、窓を開けたり、換気扇を回したりして部屋の空気の入れ替えをしたときに、空気が循環しやすくなります。
特に、朝起きたとき、人が睡眠中にかいた汗などで収納ベッドの周辺は湿度が上がっている可能性があるので、
より、空気が流れやすい状態にすることで湿気を逃がしてあげましょう。
湿気対策におすすめの収納付きベッド
湿気に対して、ある程度の対策が考慮されて作られた、おすすめの収納付きベッドを探してみたので厳選して3つ紹介します。
参考記事:跳ね上げ式ベッドの使い勝手はどう?購入前に知っておきたいメリット・デメリット!
Prepare プリペール
マットレスと床板を一体型にして、ムダを省くことで従来の跳ね上げ式に比べて、40%もの軽量化と低価格を実現した新構造の収納付きベッド。
床板は、丈夫な天然木のすのこ仕様になっているので、通気性が高くマットレスの湿気をよく逃がしカビを防ぎます。
フレームには、手を挟まないようにするための、手掛け加工が施されており、この隙間が安全面と湿気対策になっています。
ヘッドボードは、スリムな省スペース設計で幅約10cmで二口コンセント付きなので、スマホの充電もでき、湿度計などを置く棚もあります。
開閉タイプは横開きと縦開きの2種類、どちらもスライド式のダンパーなので、最小限のスペースで大容量が実現。
カラーはホワイト、ナチュラル、ダークブラウンの3色から選択でき、収納力はレギュラー、ラージ、グランドの3タイプから
マットレスは、ボンネルコイルとポケットコイルの2種類から選べます。
Prostor プロストル
天然木の丈夫なすのこを、ふんわりした生地で包み込んだ今までにないタイプの収納付きベッドの床板。
布団やマットレスを、湿気から守る通気性床板という新常識、空気を通してホコリを通しません。
プロストルは、敷布団も利用OK、布団なら簡単に天日干しもできるので、いつでも湿気のないふかふかで寝ることもできます。
フレームには、安全面と収納庫の通気性を考えた手掛け加工が施されており、湿気にも気を配った作りになっています。
この、収納ベッドの開閉は、ガス圧跳ね上げ式でスライド構造、縦開きと横開きのどちらかを選択出来るのでお部屋のレイアウトを存分に活かせます。
また、ずり落ち防止金具が付いているので、マットレスを乗せたままいつでも楽に開閉出来るので、こもる湿気も簡単に逃がすことができるでしょう。
Begleiter ベグレイター
国産すのこ跳ね上げ収納付きベッド Begleiter ベグレイター
ふとんユーザーの為に開発された、通気性が抜群のオリジナル開発すのこ床板、ふとんとの接地面が少なく、空気の通り道をしっかり確保された構造。
すのこの材質は桐を使用、湿気の吸湿と放湿性に優れており、夏は爽やか冬は暖かな寝心地を楽しめます。
ヘッドボードは、ヘッド付きとヘッドレスの2種類から選ぶことが出来るので、お部屋のレイアウトの合わせて選択できます。
まとめ
収納付きベッドの湿気が気になる人のために、悩み解決5つのポイントを紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。
収納付きベッドの湿気には部屋の換気を大前提として、いくつかの対策を施さなくては効果がありません。
湿気は、住んでいる地域や建物の構造、季節によって大きく変わってくるので、やはり湿度計を参考に対策をするのが良いでしょう。